前日の
お手伝いから帰宅し、すぐさま翌日の準備であたふたしていた
のっち
未だ手にした事のない憧れのターゲットを妄想しながらノットを組んだりフック交換したり・・・
で、遂に
ウェットスーツ姿でお馴染みな「房総スタイル」の磯へ挑戦しました
!
2011年5月9日・・・
意気込んで望んでた
GW釣行では人ダラケのポイントでしたが、この日は無風な平日という事もあってか先行者はナシ。
(喜)
カヤックとは違い持ち込める荷物は極めて少数なので・・・
厳選したアイテムのみの身支度と、準備運動でジワッと汗ばみつつの初陣です。
▼沖を目指して、まずはこんな足元から・・・冷たっ
凪場所からのエントリーで透明度が高く、海草ビッシリ掻き分けながら慎重に・・・です。
ウェーダー時代ではありえない潮位でも、ウェットならではのフライング入水でザブザブと進み最初の難関までは順調・・・。
▼で、足の届かないスリットを初泳ぎ~
ロッド持つ手を挙げながらの平泳ぎ
?
うつ伏せ・あお向け・横向きと色々試しつつ、海草の合間をスリ抜けながら横泳ぎします。
カヤック用ベストを可能な限り上部にポジションした場合の浮力はこんな感じなので、水中に体が浸かる部分が多く泳ぎやすかったです。
『磯やべぇ!』・・・その壱
ウェーディングからの「あともう少し」で始めたカヤックと同様に思える「フィールドへの可能性」と、波乗りとも違った独特な浮遊感にハマってしまいそう。
▼AIMS×MAZUMEのベストを装着している
とっぽ君の浮力はこんな感じ。
のっちの体重+13㎏なメタボ腹の
とっぽ君ですが・・・見事に浮いてます。
(笑)
体が浮きすぎれば泳ぎが困難だろうし、かといって浮力を落としたベストでは万が一の時にはメチャメチャ怖そうだし
ベストの浮力と体重とのバランスの見極めは難しそうですが、色々なベストで異なった装着ポジションを試せれば「泳ぎやくて安全を確保」できる1着が・・・ってベストだけに。
(笑)
寒い冗談はさておき・・・歩いて泳いでを繰り返した末、遂に憧れの舞台へ第1歩です
▼のっちはようやく戦場に立つ事となる
!
次々と広がるサラシを目前にしても暫くは我慢・・・
で、ウネリの向き・セットの大小&間隔をよ~く観察してから最前線にポジショニング。
▼沖磯での水温は16度。
ベイトの姿は確認できないが、周囲には定期的にウネリが入り真っ白なサラシが広がる。
▼慣れないヒラロッドではあるが、タイミングを見計らってロングキャスト~
!
開始数投でルアーチェンジ。
もう少し水を掴ませようと思い
裂風のフックチューンをゴソゴソしてたら、横にいた
とっぽ君が
『ソコに投げますよ~』と一声でフルキャストしました。
▼『じゃあ写真撮ってるから・・・』と
のっちはカメラを構えてリトリーブ姿を撮ってたら・・・
『 き・キタ~~~ ♪♪♪ 』って
一瞬の出来事に唖然としてしまったが、
とっぽ君は魚に主導権を渡さず一気にズリ上げた。
『磯やべぇ!』・・・その弐
『釣りたてのヒラスズキってこんなにピカピカでカッコイイのか!』・・・と。
ゴツゴツとした岩肌で光輝き横たわる魚に見惚れてしまった。
苦労した道のりの辛さをフッ飛ばされる感覚を味わいたいと妙にテンションが上がる。
▼そ、そのルアーは・・・
♯3にフックサイズをUPした・・・
のっちが結んだばかりの
裂風と同じ仕様じゃないの
ほんの1投差で飛び出したチャンスに悔やみながらも、期待が高まり心臓がバクバクです。
▼ジャスト70cmの御ヒラ様で
とっぽ君はご満悦。
・・・暫くポイントを休めてからキャストを再開したものの、御ヒラ様どころか何のコンタクトも
ウネリの状態は変わらぬままなので、次々と違う磯まで泳いではキャストを繰り返していた。
▼踏ん張りながらも、もうすぐ潮止まり・・・
打ち寄せる波が
のっちに牙をむきました
『磯やべぇ!』・・・その参
常に沖を観察しながらでコレ位の足元は日常茶飯事な数時間でしたが、急に1セットだけビックウェ~ブが迫ってきました(汗)
逃げようにもスリットを渡った場所なので、泳いでたら間に合いそうにもありません(滝汗)
波の行き先にある落差と、波が払い出す場所を見極めようと・・・脳みそフル回転!
腰を落としてググッと踏ん張りながら覚悟を決めました(怖)
ザッバ~~~ンと這い上がってキタ自然の力に勝てるハズもなく・・・
一瞬でした
強烈な波のタックルを喰らった
のっちはスローモーションな視界で吹き飛ばされ・・・
▼こんなフジツボ達の拷問系ポイントへ・・・
あっという間にダイブです
って、ココから第2波3波とスリットの中を少しの時間ですが彷徨いました。
意外と冷静にいられたモノで、上陸する為の掴めそうな場所を探したり、更に沖から迫るセットを観察したりと、竿を頭上に掲げつつ・・・です。
▼1番の重症ヶ所は・・・尻
5㎜+αのウェットを貫通したフジツボ達の攻撃は凄まじく・・・
微妙な流血を伴いつつ浅いながらも
のっちの美尻はスリ傷ダラケで悲しい姿に
他にも膝・スネ・踝に何ヶ所ものフジツボ痕があり、現在カサブタがあちこちです。
(痛っ)
しかし・・・竿とリールは無傷なまま守る事ができました。
(笑)
で、その後の数時間では再びビックウェ~ブが襲ってくる事は1度もなく・・・
ルアーチェンジもせずに粘ってみましたが、1バイトも得られぬまま潮止まりとなり納竿です。
車に戻り、ウエストバックからルアーBOXを取り出してみたら・・・
▼ボロボロです
吹き飛ばされた時に磯と体の間でクッションになってくれてた模様。
普段からルアーにはフックカバーを被せてるんですが、衝撃でフックカバーが外れてフックがヒン曲がってたルアーや殉職してしまったルアーも少々。
もし、ウエストバックがなかったら・・・と考えたダケでもゾッとしてしまいました
『磯やべぇ!』・・・その肆
苦労してエントリーしてでの結果ではありますが、身をもって幾つかの『やべぇ!』部分を体感する事により己の未熟さを痛感する事となりました。
・・・が、リベンジの為に修行を積み重ねようと決意させてくれた魅力的な場所でもあります。
そんな初陣となりましたが、今後は安全第一を心がけ・・・憧れのヒラスズキの為に。
ちなみに漢数字での「肆」の意味は「ほしいまま」だそうです。。。