ベイトリールの初手術。

のっち  

2013年11月16日 14:13

チョット前にリールのメンテ中にミスってしまい、殉職しちゃってたジリオンPEですが・・・

レベルワインドに内臓されてるポールウォームシャフトの溝と喧嘩してたんです


ソレに気付かず無理やりハンドルを回しちゃったもんだから、余計なパーツにまでダメージを与えてしまい、ド素人な執刀医が緊急手術をしなきゃならなくなりました

人生初でベイトリールをバラし、負傷してるパーツ&ダメージを受けてそうなパーツをピックアップし、ネット検索等で注意事項をインプットし・・・

リールのパーツ達は速攻でダイワから取り寄せられたのですが、ついでに全バラにしてオーバーホールするべく、樹脂にダメージを与えないというF-0パーツクリーナーも購入。
で、ネット評判の良かったシマノのパーマルブグリスDG10は・・・なんと納期が3週間

メーカー修理に出してればとっくに直ってそうな待ち時間になっちゃいましたが、リールの構造やらを勉強できるし自分でイジクれる様になれるイイ機会だと思ってのチャレンジ。

ようやく準備が揃ったので・・・オペを開始します


1袋ごとに梱包されてたピカピカの細かいパーツ達。


取説の展開図・部品表より
 Nо.42   176093  レベルワインド          ¥1,600-
 Nо.44   103260  ウォームシャフト         ¥1,200-
 Nо.46   150126  ウォームシールド        ¥100-
 Nо.49   10F004  ウォームシャフトリティナー  ¥100-
 Nо.50   195009  ポール               ¥200-
 Nо.77   123165  フロントカバーSC        ¥500-
 Nо.102  190774  フロントカバーSC・W      ¥100-     (各税別)


ボディ-からハンドルメカニカルブレークノブやらを外し・・・


RSプレートを固定している3本のRSプレートSC(ネジ)を緩めると、内部の溝にハマってるクラッチSP(バネ)が伸びて外れるので、初めての時は要注意

RSプレートギヤーシャフトから引き抜いて外してみると・・・


汚れた余分なグリスが付着してたりするので、こういった部分から丁寧にクリーニング。
全バラにしてからだとゴチャゴチャになり組み上げられなくなっちゃいそうなので、外したパーツ順にクリーニング&グリスアップをしつつ作業を進めました。

ドライブギヤピニオンをクリーニングしたら・・・


接地面のピニオン側のみが摩耗していました


ハイパーなドライブギヤは見た感じ無傷。
確かソレに見合った素材のピニオンなハズだが・・・

ドライブギヤーの溝をグリスで埋め込み・・・


表面が腐食してるのは次回ピカールとかで落とす事にしよう
とりあえず、今回は腐食予防で表面にも極薄くグリスでコーティング。

さて、いよいよ本題のウォームシャフトを取り外す為に、フロントカバーを固定しているフロントカバーSCをレベルワインドから引き抜いてみると・・・

フロントカバーSC・W(黒い樹脂ワッシャー)がヨジレて装着されてました


左のワッシャーが新品ですが、この内径とフロントカバーSCの径が微妙に違うようです

なので、新品のワッシャーの径を少し広げて装着しました。


ウォームシャフトを取り外す為に、このウォームシャフトリティナーを外すのですが・・・


無理に外そうとすると曲がったりして使いモノにならなくなってしまうので、この手のパーツは予備を常備して作業した方がよさそうです

ウォームシャフトリティナーを外すと、反対側から6個の周辺パーツを貫通しているウォームシャフトが引き抜けるので、先にレベルワインドに内臓されてるポールボールホルダーナットを緩めて外しておきます。

取り外したポール


左の真っ直ぐなのが新品ですから、コンナにヨジレちゃっててはウォームシャフトの溝に沿って動ける訳がありませんね

下のウォームシャフトが重症で溝の内側がボロボロに削れてちゃってます


溝の外側はバリだらけだったので、ギヤ側に入ってたウォームシャフトベアリングウォームシャフトカラーを外すのに苦労、ウォームシャフトを削って対処後の写真です。

ココのギヤには青サビまで


ウォームシールドも破損、中からウォームシャフトの削れカスが大量に出てきました


と、ココまでで本題の処置を終えた訳ですが、ついでなのでもっとバラしてクリーニングしていくと、茶色いサビやら塩の結晶らしき粒が大量に・・・

ギヤーシャフトの付け根やギヤーシャフトベアリングギヤーシャフトプレート等から


かろうじて回転してくれるギヤーシャフトベアリングは注文してなかったので・・・

クリーニングでとりあえずは使えそう、でも早急に再手術しなければ


残りのパーツ達も順番に外しながらクリーニング&グリスアップ。

本来ならダイワのグリスを使った方が安心なんだろうケド、色々検索してみたが実際に使われてるグリスの種類が分からなかった

幾つかのダイワグリスが売られてはいるが、金属部には使えて樹脂部に付着するとよろしくないとか説明書きにあるし・・・不安な文章にチャレンジするのはヤメにして・・・

今回は評判の良いシマノのパーマルブグリスDG10をチョイス。
このグリスはギヤ・駆動部用であり、金属部以外にも樹脂部に付着しても問題ないらしいので内部にはほぼ使用しましたが、各ベアリングや日頃の簡易メンテで注油するウォームシャフト等にはダイワのスプレー式リールガードグリスを使用しました。

で、後はバラした順番とは逆にグリスアップ済みなパーツを組み上げて・・・


この状態でギヤーシャフトを指でつまんで回転させて・・・


ドライブギヤーの溝に埋め込んでたグリスがピニオンとの接触により余分な量がハミ出るので、ハミ出したグリスを除去してからRSプレートクラッチSP(バネ)を内部の溝にハメながらRSプレートSC(ネジ)を締めて終了

初めての手術だったケド、やってみれば想像以上に簡単でピカピカに


ザブ機に移植中だったお気に入りハンドルに戻したので・・・


のっち的に相性のイイ真鯛のメインリールが完全復活
先月釣れなかったのは道具のせいにして・・・コレで今月は釣れてくれるでしょうw。。。


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